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第一章 第二章 第三章 第四章 「農」と国土の変貌
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高度経済成長  昭和35年ごろから始まった高度経済成長期。10数年にわたって、日本は世界の奇跡とも呼ばれるほどの経済成長をとげました。かつての日本を支えた製糸や綿織物工業は、石炭も絹も綿も国産でした。しかし、しだいにこれらの材料は値段の安い外国から輸入されるようになりました。高度成長期を支えた鉄鋼や化学産業も、材料はほとんど輸入品でした。そして、石炭に代わり石油がエネルギーの主役になります。

 つまり、社会のエネルギーの大半は海外から輸入されることになったのです。国内産に頼らなくても外国から安い原料を仕入れ、高度な製品に仕上げて輸出する。この「貿易立国」という考え方が、日本の経済的繁栄の基礎になりました。農村からは多くの人が都市で働くために移り住みました。1950年頃、農村の人口は7割程度でしたが、現在では逆転し、都市の人口が7割を占めています。

  江戸時代までに築かれた水系社会も変化していきます。水道が整備され、汚れた水は川を通して海へ捨てられるようになりました。車が現われると、街のあちこちを流れていた水路はフタをされ、道路が広げられます。そして、下水道も整備され、田畑の肥料に利用していた「し尿」は処理をして、川や海へ流すようになり、田畑へは化学肥料が使われるようになります。国土全体が、水系社会から石油系社会へと造り変えられていったのです。

 やがて、世界は大量生産・大量消費・大量廃棄の時代を迎えます。需要(売れる量)と供給(作る量)の関係で価格が決まる市場システムによって、マネー(貨幣)が主役となる巨大な経済流通機構が完成します。そして、ついに日本は、世界第2位の経済大国となりました。明治維新の頃から見れば、本当に夢のような話ですね。

  さらに、私たちの国は外国からたくさんの食料を輸入するようになりました。皆さんの大好きなハンバーガーやステーキ、ラーメンやスパゲッティ。代表的な日本食である納豆やウドンも原料は99%輸入されているのです。お米の消費量もだんだん減っています。下のグラフは、自給率といって、自分たちが食べている食料のうち、国内で生産されたものが占める割合を示したものです。食料自給率は40%と先進国の中で最低。穀物にいたっては、28%程度しか自給できていないことになります。

  そして、最近、地球上で妙な現象が明らかになってきました。
図1 各国の食料自給率(カロリーベース)の推移
図2 一億人以上国の穀物自給率

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