第17回「ふるさとの田んぼと水」子ども絵画展2016 審査総評・審査員

ふるさとの田んぼと水 子ども絵画展 / 審査総評・審査員



審査総評

 本年度もまた、『「ふるさとの田んぼと水」子ども絵画展』を迎えることができ、とてもれしく思っております。
 この子ども絵画展は、子どもたちの作品を通して、農業・農村の大切さや自然環境を守る重要性について、大人と子どもがともに考えていくために始まりました。協賛企業各社様や関係者のご協力のもと、毎年回を重ねてこられたことに改めて感謝いたします。
 第17 回を迎える今年は、昨年を上回る7,879点の作品が集まりました。作品の総数もさることながら、新たな学校からの応募が増えたことも大変喜ばしく感じています。下は1歳から上は小学6年生まで、全国から多くの子どもたちが熱のこもった力作を届けてくれました。
 昨年に引き続き、本年度のテーマも「新発見!ぼくのわたしのふるさと」です。田んぼや農業用水路、ため池などの風景から、農作業をする人々、各地の伝統行事まで、実にさまざまな題材を描いた作品が集まりました。カエルや昆虫などの生き物や、野菜や花などの植物をていねいに描き込んだ作品も多く見られました。
 その中で入賞や入選に至ったのは、実際の風景や対象物をしっかり観察して描いたのだろうと思わせるものが目立ちました。地元の人が心をこめて育てたお米や野菜、生まれ育ったふるさとの風景などに思いを寄せ、「ぼくは、わたしは、これをどうしても描きたいのだ」という強い気持ちを込めて描くと、とても生き生きとした表現になりますし、他の人にはない自分ならではの独自性も生まれます。こうした絵は審査員にも評価が高く、大人の私たちが感心させられる作品もたくさんありました。
 本審査では、予備審査で選ばれた1,241 点を学年ごとに審査し、最終的に187 点が入選となりました。さらに絞り込みを行い、その中から農林水産大臣賞など7つの賞が決まりました。また、16 の協賛企業社賞は、入選作や賞候補の中から各企業の担当者の立ち会いのもとで選ばれました。
 入賞や入選をされた方々には、心よりお祝いを申し上げます。これからもぜひ、普段の生活の中でさまざまなことに興味を持ち、人や自然から多くのことを学んでください。そして、農村の豊かな自然や美しい水、生き物のいのちを大切にする心を育んでほしいと願っています。

「ふるさとの田んぼと水」子ども絵画展 2016 審査委員会

審査員

真室 佳武(まむろ・よしたけ)

東京都美術館館長。専門は近現代美術。東京芸術大学非常勤講師などを経て、昭和51 年群馬県立近代美術館学芸員、61年から東京都美術館に勤務、平成7年初の専門職館長となる。

塚田 有香(つかだ・ゆか)

大学卒業後、会社員を経てフリーライターに。女性の生き方・働き方、子どもの教育・食育、ビジネス・キャリアなどをテーマに記事の作成、書籍・ムックの構成などを手がける。

岸 ユキ(きし・ゆき)

女優。TV ドラマ等で活躍。農業問題、環境問題について、環境省や国土交通省等の政策審議委員をはじめ公的職務を歴任。画家としては二科会会友・日本美術家連盟会員。

長山 政道(ながやま・まさみち)

全国土地改良事業団体連合会企画研究部長。農林水産省入省後、技術職として全国各地の農業農村整備事業等を現地指導。

浅野 康則(あさの・やすのり)

画家。武蔵野美術大学卒業。浅野美術教室主宰。東京・横浜・パリで個展やグループ展。中国・フランス等の作家と交流展をオーガナイズ。太平洋美術会運営委員・横浜美術協会会員・日本美術家連盟会員。

布井 剛 (ぬのい・つよし)

画家。武蔵野美術大学卒、同大学院修了。1976年~87年グループ展11回展に出品、1976年~88年主体展に出品、1989年~白日会に出品、1995年~JAN展に出品。白日会会員・日本美術家連盟会員。

[アドバイザー]
伊能 洋
(いのう・ひろし)

洋画家。日本美術家連盟会員。JAN 会員。伊能忠敬より七代目の子孫にあたり、伊能忠敬研究会理事。美術研究所・伊能アトリエ主宰。2001年~2008年まで審査員を務める。

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