アメリカ三大美術館として有名なシカゴ美術館。
2018年にメトロポリタン美術館による作品のオンライン無料公開に続き、シカゴ美術館もオンラインで無料公開されました。その数は、55,000点にぼり、今後も追加されていくとのこと。
さらに、アートファンにうれしいのが、高倍率のズーム機能。
高解像度なので、作品のディテールまで細かく見る事ができます。
また、無料ダウンロード可能な作品は、基本的にパブリックドメインです。
『CC0パブリックドメイン』表記されているので、商用利用、再配布も可能で、2次利用などについてもわかりやすいですね。
ただ、利用の際は、「Artist. Title, Date. The Art Institute of Chicago.」のようにクレジット表記することを公式サイトは求めています。
『CC0パブリックドメイン』表記についての詳しい内容は、シカゴ美術館の画像ライセンスページと利用規約を確認してみて下さい。
それでは、数々の作品を楽しみつつ、シカゴ美術館の作品を無料ダウンロードしましょう!
Contents
1.シカゴ美術館パブリックドメイン作品をダウンロードする
1-1.公式ホームページを言語を日本語に選択する
まずは、シカゴ美術館公式サイトへ。
日本語の選択をします。
英語表記の方が使いやすい方は、そのまま進みましょう。
グーグルクロームの場合、URLアドレスの一番右側のアイコンで選択することが出来ます。
アイコンが表示されていない場合、画面を右クリックして『日本語に翻訳』を選択すると、URLアドレスにもアイコンが出てきます。
続いて、コレクションを選択します。
1-2.『フィルタ』中のパブリックドメインを選択、ダウンロード可能な作品に絞り込む
フィルタを表示するボタンをクリックすると、お好みに合わせて作品の絞り込みが出来ます。
国やアーティストで絞ることはもちろん、描かれた年代やデッサンの種類、色、素材などでも絞り込めます。
本記事では、無料ダウンロードできる作品に焦点をあて、『パブリックドメイン』チェックボックスのみにチェックをします。55,000件超の作品がヒットします。
1-3.作者名や作品名を入力
検索窓に作者名や作品名、カテゴリなどのキーワードを入力します。
本記事では、シカゴ美術館でしか見ることができない門外不出の作品で、ジョルジュ・スーラ最大の傑作と名高い『グランド・ジャット島の日曜日の午後 』をダウンロードします。日本語で検索することができる海外美術館は、まずありませんので、検索窓に『Georges Seurat』と入力し、クリック。
1-4.作品のダウンロードとズーム機能
次ページに移ると作品詳細画面になります。
画面左下、CC0パブリックドメインと書かれていることを確認し、ダウンロードします。
さらに、作品を細かく覧になりたい方は画面右下のズーム機能を利用してください。
高解像度、高倍率なので作品のディテールまで細かく鑑賞でき、作者の特徴や技法、コダワリを感じる事ができるでしょう。
ダウンロードしたジョルジュ・スーラの名作『グランド・ジャット島の日曜日の午後 』はこちら
パリ西部のセーヌ川に浮かぶグランド・ジャット島を舞台に、後に新印象派と呼ばれるジョルジュ・スーラによって描かれ作品。
パリで制作され、2M×3M超の大きさの油彩で書かれたこの大きな絵は、小さな点々とダッシュで描かれ、後に点描画と呼ばれるようになります。
スーラが『グランド・ジャット島の日曜日の午後』を1884年に描き始めた当時はまだ若く、グランド・ジャットに何度も足を運び、2年後に完成させました。
グランド・ジャットは、パリの西に位置するセーヌ川の小さな島で、裕福な人々が住んでおり、暖かい日曜日のパリジャンたちの姿をリアルに描いています。
この絵は表面的には、太陽が輝いていて、船があり、とても美しい場面の様に見えます。
しかし、皆ポーズが硬く、実際に交流している人はほとんどいない。
キャラクターには顔がない。
世界で最も知られた絵のひとつであり、静的で謎めいた不思議な印象の絵です。
ズーム機能がこちら
2.シカゴ美術館で無料ダウンロードできる絵画作品【パブリックドメイン】
2-1.印象派の巨匠クロード・モネの絵画作品
シカゴ美術館の見どころの作品をご紹介します。
フランスに次ぎ、印象派の作品が充実していることで有名なシカゴ美術館。
その中でも、印象派を代表するのが、フランスの画家クロード・モネです。
印象派の名前の由来はモネの代表作『印象・日の出』といわれています。
そんなモネの晩年の絵画作品である『睡蓮』。
『睡蓮』は、自宅に作った、水の庭の池と、水連をモチーフに作成され、後半生をかけて取り組んだ連作です。
『睡蓮の池』
日本美術への関心と、庭園を愛したモネは、日本式の橋を架けた睡蓮の池を自宅の庭に作りました。
水面に映り込む木々の移り変わりや、浮遊する睡蓮の葉と花が、様々な色に変化するのを楽しんだそう。
”私の庭は私の最も美しい傑作だ”というほど、お気に入りの場所だったようです。
日本美術愛好者の集いの会員でもあり、浮世絵など日本美術からも影響を受けたといわれるモネの連作『積みわら』シリーズの中から、『積みわら(夏の終わり)』
モネ好きな方は『散歩、日傘をさす女性』も必見です。
所蔵されているのは、ワシントン・ナショナル・ギャラリーで、その他モネに関する作品が数十点鑑賞可能です。
詳しくはワシントン・ナショナル・ギャラリー無料ダウンロード全手順の記事をご覧ください。
2-2. 「幸福の画家」と称賛されるルノワールの作品
暖かみある画風を多く残し、「幸福の画家」と称賛されるルノワール。
実は長い下積み時代を経験していて、決してすべてが順風満帆とはいえない人生だったそうです。
それがゆえ、「私は、楽しい絵しか描かない」と生涯言い続け「幸福の画家」と称賛されるようになったのかもしれません。
ルノワール好きの方は、ルノワールが23歳で、まだ無名の時期に描いた『ロメーヌ・ラコー』の肖像画は必見です。
ダウンロード手順については、【クリーブランド美術館】高解像ファイル無料ダウンロード手順の記事で解説しています。
2-3.ゴッホの代表作のひとつである『ファンゴッホの寝室』と『自画像 』
2-4.浮世絵で有名な葛飾北斎、歌川広重など、日本画のコレクションもボストン美術館に次ぐ規模
当時ジャポニスムの流行を生み、「ジャパンブルー」になぞらえて「ヒロシゲブルー」とも呼ばれ、印象派の画家や、アール・ヌーヴォーの芸術家らに影響を与えたとされています。
3.シカゴ美術館内で、作者名検索でダウンロード
最後に、シカゴ美術館の数々の作品を楽しんでもらえる様に、著名な作者350名程を日本語と英語表記で一覧にまとめています。
お気に入りの作者の英語表記を、作者一覧ページよりコピペして、シカゴ美術館公式ページで利用してください。
特に人気の高いと思われる一部の作者は、すぐに飛べるようにリンクを貼ってあります。
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