アメリカの石油王ジャン・ポール・ゲティ及び、ケディ財団によって作られたJ・ポール・ゲティ美術館。
ゲティが亡くなる2年前の1974年に開館したゲティ・ヴィラと1997年にゲティ財団により開館されたゲティ・センターとの総称です。
ゲティ・センターには「中世から現代までの西洋絵画」、ゲティ・ヴィラには「古代ギリシア、古代ローマ、エトルリア」の古代美術品が収蔵されています。
公式ホームページでは、オンラインでおよそ11万点の作品が無料公開されており、そのうち8.1万点がオープンコンテンツとして無料ダウンロード可能です。
オープンコンテンツは、基本的に著作権が切れたパブリックドメインと、著作権を放棄したものですが、画像を複製する際は、ゲッティのオープンコンテンツプログラムの提供によるデジタル画像と、クレジット表記をすることが求められています。
詳しい画像の使用に際しては、オープンコンテンツプログラムページを一読すると良いでしょう。
それでは、J・ポール・ゲティ美術館作品の無料ダウンロード手順とみどころの作品をみていきましょう!
Contents
1.オープンコンテンツが11万点!無料ダウンロード手順
1-1.公式ホームページを日本語に変換する
まずは、J・ポール・ゲティ美術館公式サイトコレクションページへ。
まずは、公式サイトの言語を日本語に変換しましょう。
グーグルクロームの場合、画面を右クリックし、日本語に翻訳するをクリック。
虫眼鏡ボタンをクリックし、詳細検索画面ページへ。
1-2.無料ダウンロード可能な画像に絞り込む
次ページに移ると右側に検索カテゴリが出現します。
無料公開されているコンテンツが11万点超ヒットしています。
ここから、無料ダウンロード出来る作品に絞り込むため、追加フィルターの画像付きコンテンツのみとオープンコンテンツプログラムのみにチェックして、検索ボタンをクリック。
8.1万超のオープンコンテンツに絞り込めます。
1-3.検索方法①お好きなカテゴリを選択してダウンロード
次に、検索カテゴリへは基本的に直接入力するのですが、収集エリアのみ、ドロップダウンで選択することができます。選択できるカテゴリは次の5つです。
古代遺跡、原稿、図面、絵画、写真、彫刻芸術
この中からお好きなカテゴリを選択して、お好きなコンテンツをダンロード可能です。
1-4.検索方法②アーティスト名や作品名などを直接入力してダウンロード
アーティスト名や、作品名などで、検索する際は、右上のアーティスト名や、タイトルボックスに お好きなアーティスト名、作品名を入力し、検索ボタンをクリック。
本記事では、ゴッホの名作『アイリス』(1889年)をダウンロードします。
今回はアーティストボックスに、英語で gogh (ゴッホ)と入力します。
ゴッホの作品が4点ヒットします。
その中の『アイリス』をクリック。
ダウンロードボタンにカーソルをあてると、ダウンロードサイズを選択するプルダウンが出現するので、下記の3サイズより選択してください。
- プレゼンテーション/調査サイズ(1024 X 805ピクセル•841.74KB)
- 印刷解像度サイズ(3000 X 2359PX•5.36MB)
- 最高解像度サイズ(9073 X 7134ピクセル•117.99MB)
お好きな画像サイズを選択した後、プルダウンで利用者種別と利用用途を選択して、送信。
特に、個人情報を入力するわけではありません。
画像が表示されたら、右クリックで名前を付けて任意の場所に保存します。
ダウンロードした、ゴッホの名作『アイリス』がこちら
ゴッホが精神病院に入院していたのはよく知られています。
その病院の庭に咲いていたマリーゴールドを背景にしたアイリスの花。
花には影がなく、輪郭を強調する強いアウトラインは、浮世絵などの日本美術に影響を受けたといわれる後期の作風。
ゴッホの最も有名な作品の一つ。
2.公式サイトで無料ダウンロードできる見どころ作品(パブリックドメイン)
2-1.ヤコポ・ダ・ポントルモ(Pontormo)『鉾槍兵の肖像』
ヤコポ・ダ・ポントルモが描いた無名の青年の油彩画。
赤いパンタロンとおそろいのベレー帽には、バッジがあります。
このバッジは、宝石商が男性用に特別に作ったものだそう。
ウエストの細さを強調する服装で、無意識のうち自分自身を表現している青年を描いています。
2-2.ピエール・オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)『散歩道(プロムナード)』
絵のタイトルは「散歩」を意味するラプロムナードです。
小洒落た服装の男性は、女性の手を握って、茂みを押しのけ、小さな道に彼女を案内しています。
女性は、白いドレスを少し持ち上げ、ドレスの足元を気にするように頭を右に傾けています。
男性は森の茂みの影になり、ズボン、手、襟、帽子の一部だけが光を浴びています。
ルノワールは自身の技法を用いて、絵の中の光の表現で、女性の存在と森の小道を強調しました。
森の中を散歩するカップルを描く様子は、人気のロココのテーマに基づいていると言われています。
この絵の中のモデルについては様々な説があり、絵画のタイトルが、誰によってつけられたのか、定かではありません。
2-3.レンブラント・ファン・レイン(rembrandt van rijn)『エウロペの誘拐』
ギリシャ神話を題材にした『エウロペの誘拐』。
多くの芸術家によって描かれた人気のあるテーマで、ルネサンス期のオヴィッドの、『変身物語』の一場面。
牛の姿に化けたゼウスが、王女エウロぺを誘拐する姿が描かれています。
王女を連れ去り、共に新しい大陸を発見する 新しい始まりと古い道からの脱却についての物語です。
2-4.ポール・ゴーギャン(paul gauguin)『アリイマタモエ』
3.最後に
J・ポール・ゲティ美術館には、まだまだ有名な絵画や、彫刻などダウンロード出来る画像があります。
公式サイトも、オープンコンテンツのチェックボックスで絞込検索ができるなど、比較的検索しやすいものでした。
ただ他の美術館と同様、アーティストの検索の際は、英語名でダイレクト入力しなければならず、お目当ての作者の検索はしにくい仕様でした。
当サイトでは、ダイレクト入力する際のアーティスト一覧ページがありますので、下記リンクページの一覧から、アーティスト名をコピペして利用してみてください。
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