コロナ渦で本格的なデジタル社会への移行が邁進中の昨今。
世界的な美術館が、続々と絵画や美術作品をオンラインで無料公開し、自宅に居ながらバーチャルツアーができてしまう夢のような状況になりつつあります。
そして、ついにフランス・パリにあるルーブル美術館が2021年3月、全作品にあたる、およそ48万点の作品をオンラインで無料公開すると発表しました。
また、無料ダウンロードが可能ということで、お気に入りの作品をポスターにしたり、zoom背景などで利用されたい方も多いことでしょう。
そんな、美術を愛するあなたへ、ルーブル美術館の公式webサイトで作品をダウンロードする方法を解説しましたので参考にしてみて下さい。
お目当ての作品や作者を探したい場合は、日本語検索ができないので、英語やフランス語で入力できないと、少々手間がかかる印象です。
また、商用利用したり、改変する場合は、ルーブル美術館公式webサイトにて、最新の利用規約を確認しておくと安心ですね。
Contents
1.ルーブル美術館作品の無料ダウンロード方法
1-1.言語を選択する
まずはルーブル美術館公式webサイトのコレクションへアクセスします。
いざ、公式サイトへ行ってみると、フランス語で書かれているので、この段階で検索意欲が低下しがちです。
グーグルクローム利用の場合、アドレスバーの右端にある言語ボタンで日本語を選択しましょう。
英語が得意な方はルーブル美術館公式webサイトのトップページの上部右側にあるボタンで英語に切り替える事ができます。
ここでは、グーグルクロームで日本語に翻訳したページで説明します。
1-2.コレクションカテゴリから検索する
『絵画』を見たい!『彫刻』が好きだ!など、
お目当ての作品カテゴリがある方は、トップページのコレクションカテゴリから探すのが良いでしょう。
1-3.テーマ別アルバムから検索する
テーマ別アルバムでは、コレクションカテゴリのような一般的な分類ではなく、ルーブル美術館ならではのテーマで分類されています。
初めて訪れる方は、まずは、『ルーブル美術館の傑作カテゴリ』を覗いていみるのがおすすめです。
ルーブル美術館で、代表作品といわれる様な見るべき作品がズラリと並んでいます。
1-4.細分化されたカテゴリページから検索する
美術関連でお仕事をされていたり、専門的に学ばれている詳しい方、お目当ての作者や作品がある方は、検索窓の虫眼鏡マークをクリックし、最初から、細分化されたカテゴリページへ飛んでしまった方が見つけやすいかもしれません。
貯蔵作品が多いため、まずは 作品一覧から、自分の見たいテーマを選択しましょう。
ここでは、ルーブル美術館で、最も知られた作品である、レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』を検索し、ダウンロードします。
アーティスト名順に並んでいるのではなく、アーティストに関係する作品の量が多い順に並んでいます。
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画カテゴリにある作品は12点でしたので、『続きを見る』を20回クリックして、ようやくたどり着きました。
作品情報入りのPDFデータと、画像ファイルをまとめたものがダウンロード可能です。
ダウンロードしたものがこちら
Leonardo da Vinci |Monna Lisa | Image via Louvre Museum
2.ルーブル美術館内で、作者名検索して 無料ダウンロード
美術館サイトのため、画像ファイルが多数あり、サイト自体に重い印象があります。
また、不慣れな場合、見たい作品にたどり着くまでに、時間がかかりがちです。
お目当ての作品や作者が決まっている場合は直接、検索窓へ入力したいところです。
しかしながら、作者や作品で探したくても日本語では検索できないので、英語のスペルを入力する必要があります。
当サイトでは、別ページにて350人程のアーティスト一覧を日本語及び英語表記で表記しています。
お目当ての作者の英語名をコピペして貼り付けて検索してみてください。
また、パリにはルーブル美術館以外でも多くの美術館が集中しています。
その他パリの美術館サイトを網羅的に無料ダウンロードできるサイトParis Musées(パリ・ミュゼ)について
パリの美術館作品を網羅的に無料ダウンロード!【ParisMusées】の使い方
で解説しています。
3.オンライン公開された作品を『バーチャルツアー』でストリートビュー鑑賞
3-1.『バーチャルツアー』カテゴリで、建物内部をストリートビュー鑑賞
公式webサイト、トップページ中段のLOUVRE AT HOME(自宅のルーブル)グループのスライダーを横にスクロールすると『バーチャルツアー』カテゴリがあります。
このセクションでは、建物内部の一部を、Googleストリートビューの様に360度見回しながらバーチャル鑑賞できます。
3-2.鑑賞できるのはコレクション中、4つのプチギャラリー
鑑賞できるのはコレクション中、次の4つのプチギャラリーです。
- ドラクロワ、レンブラント、ティントレットが展示されているアーティストフィギュア
- 古代から現在までの政治権力を表現したパワーシアター
- 様々な素材や技術を通して生きた芸術、ダンスを紹介したボディ・イン・モーション
- 世界中のデザイナー、彫刻家、画家、人形劇、映画製作者、ミュージシャンが神話によってどのように養われてきたかを紹介する創設神話
ルーブル美術館内すべてをストリートビューで移動できるわけではないですが、ギャラリー中の作品と建物内部の雰囲気を感じることができます。
4.VRでバーチャル体験!自宅でバーチャルモナ・リザと対面?
3-1.専用アプリでVR体験が可能!
他の美術館では見たことがない、ちょっと珍しい企画が、モナリザをVRでバーチャル化したこの企画です。
2020年の「レオナルドダヴィンチ」展で発表されたものとのこと。
専用のアプリをダウンロードすれば今でもスマホで見ることができます。
3-2.VR動画内で建物の外観を見渡すことができる
解説付きの10分程度の動画ですが、スマホを動かすことで、360°見渡すことができます。
動画はルーブル美術館で有名なガラスのピラミッドを中心に、建物の外観をぐるりと見渡せる場所から撮影されています。
VR用のゴーグルを持っている方は、スマホ画面右下のゴーグルマークを選択することで、ゴーグル用の画面に切り替えることができ、更なるバーチャルリアルティを体感できます。
ただ、VR動画については、ストリートビューの様に移動したり、ピラミッド内を見ることはできず、決して自由度が高いわけではありません。
また、4か国の言語から選択することができますが、日本語訳での解説はありません。
3-3.バーチャルモナ・リザと作品を鑑賞
ナレーションでは、モナ・リザが描かれた過程でのポイントについて解説され、作品の風景もバーチャルで再現されています。
モナ・リザがしゃべることはありませんが、絵から飛びだしたモナ・リザがナレーションに併せて有名絵画のポーズを真似たりしています。
無料アプリをダウンロードすることで見る事ができます。
現実の美術館にいるかの様なVR体験ではないですが、新しい試みで面白い企画なので、一度お試しされては如何でしょうか?
4.まとめ
世界的美術館の作品無料公開、デジタルアーカイブ化は年々進んでいます。
パブリックドメイン作品をオンラインで無料公開している美術館が増えているので、無料ダウンロードできる作品もかなりの数に上ります。
自宅に居ながらオンラインで鑑賞できるオンラインビューイングやVR体験は、今後も進化しながら充実していくことが予想されます。
またロシアのエルミタージュ美術館の様に、建物内部全体をストリートビューで移動可能にすることで、世界遺産登録された建物自体をも、鑑賞できる美術館もあります。
各美術館にはそれぞれ特徴があり、門外不出の作品や、見るべき作品もさまざまなので、各美術館のオンライン化の今後の動向に注目ですね。
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