アメリカ・ワシントンD.C.にある国立美術館ワシントン・ナショナル・ギャラリー。(正式名:ナショナル・ギャラリー・オブ・アート)
ピッツバーグ出身の銀行家アンドリュー・W・メロンが基金と、自身の美術コレクションを寄贈した後、アメリカの富豪者から寄贈や寄付金で購入された作品が展示されています。
13世紀以降の ヨーロッパの絵画、彫刻をはじめ、およそ13万点あるコレクションの中、5万点を超えるパブリックドメインが無料ダウンロードが可能です。
作品もルーブル美術館にもひけをとらないと言われるほど質の高い作品を所蔵。
アメリカ大陸で唯一のレオナルド・ダ・ヴィンチの作品『ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像』を所蔵しています。
そんな、ワシントン・ナショナル・ギャラリー公式サイトで有名作品の数々を無料ダウンロードする手順を解説します。
Contents
1.作品検索方法と無料ダウンロード手順
1-1.公式サイトを日本語に変換
ワシントン・ナショナル・ギャラリー公式サイトへ。
まずは、公式サイトを日本語に変換しましょう。
グーグルクロームの場合画面を右クリックし、日本語に翻訳をクリック。
1-2.検索方法①オープンアクセス画像に絞ってカテゴリ選択する方法
トップページを一番下までスクロールし、フッター部分の右下のオープンアクセス画像をクリックすることで、パブリックドメイン作品に絞ることができます。
詳しい著作権についていはオープンアクセスポリシーに掲載されているので、画像使用の際は一読しましょう。
次ページ中段のコレクションでダウンロード可能な画像を検索するのコレクションを閲覧するをクリック。
次ページで、5万5千点超の作品がヒットします。
10項目に分かれたカテゴリから好きな項目を選択してください。
1-3.検索方法②アーティストを直接入力
アーティストや作品で選択されたい方は、
トップページのメニュータブのコレクション → コレクションを検索 → アーティスト名(作品名)を英語で入力。
パブリックドメインに絞る際は、画像のみにチェックして下さい。
本記事では、南北アメリカ大陸で一般公開されている唯一のレオナルドの作品である、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品『ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像』をダウンロードします。
アーティスト名に英語で Leonardo da Vinci と入力してください。
レオナルド・ダ・ヴィンチに関する作品が29件ヒットしました。
『ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像』をクリック。
次ページに作品の詳細が表記されています。
右下の画像の使用欄に著作権がパブリックドメインと書かれていることを確認しましょう。
ダウンロードする際は、ダウンロードボタンを
拡大して詳細なディテールをご覧になりたい方は拡大ボタンをクリック。
レオナルドが22歳の時、ともにフィレンツェに住んでいたジネーヴラを描いたのが、レオナルドの最初の肖像画『ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像』がこちら
ダウンロ―ド画面下の拡大ボタンでかなり詳細に作品を見ることができます。
2.無料ダウンロードできる見どころ作品
1-1.クロード・モネ(Claude Monet)作品『散歩、日傘をさす女性』
モネの作品が29点ダウンロードできます。
その中でも、有名な作品である『散歩、日傘をさす女性』。
1875年制作された油彩で、妻カミーユ・モネと息子のジャン・モネがある夏の日に、散歩をしている様子を描いたもの。
ベール越しの妻カミーユの顔、息子ジャンの顔もはっきりとは描かれていません。
下から人物を見上げ、その様子から風のある日であることがわかります。
べールが揺れ、鮮やかな花が風にそよぎ、色の組み合わせと光の使い方が印象的です。
モネ作品の一覧から、その他の作品をダウンロードできます。
2-2.ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)作品『天秤を持つ女』
描かれている女性はフェルメールの妻カタリーナをモデルとしているとされています。
右手にとても繊細な天秤を持っていおり、テーブルには、いくつもの箱が見えます。
一つの箱には、真珠のネックス、机には硬貨。
女性の背景にはマンドラをまとったキリストの絵が描かれています。
女性は自身の価値を量っているとする説
自身とキリストの振る舞いを比べようとしているという説など・・
美術史家たちの間で、フェルメールが何を描いたかについては、様々な説があります。
フェルメールは完璧主義者で、1枚の絵を完成させるのに数ヶ月を要したそうです。
彼は他の誰にもできないような、微妙な光のコントラスを作ること、窓の隙間から差しむ絶妙な光が、この絵をとても素晴らしいものにしています。
フェルメール作品の一覧から、その他の作品ダウンロードできます。
2-3.エドゥアール・マネ(Edouard Manet)作品『鉄道』
当時の有名なパリの駅サンラザール駅。
19世紀は、技術の進歩に伴い、人々は都市への移動を簡単にすることを可能にし、鉄道は、近代都市パリを象徴するものでした。
この新しい乗り物は、当時人気の被写体でしたが、マネは鉄道を直接、被写体とははせずに、鉄道の水蒸気でその存在感を表現しています。
女性は、彼のお気に入りのモデル、ヴィクトリーヌ・ムーラン。
少女は画家のアルフォンス・イルシュの娘であり、この二人は本当の母娘ではないのですが、発表された当時、本作品は、母子が別の方向を見ていることから、愛情を感じられるものではないと、不評だったとのこと。
現在では、愛情を感じにくいシーンを敢えて切り取っていることが、近代社会における親子関係を巧みに表現していており、マネが表現しようとしたものであるとの解釈もあります。
マネが屋外で描いた珍しい作品としての認知されています。
その他、マネの作品一覧から、その他の作品をダウンロードできます。
3.まとめ
ワシントン・ナショナル・ギャラリー公式サイトは、名画がたくさんあり、アーティスト検索カテゴリもあったのですが、少々探しにくく、結局アーティストでダイレクト入力するのが手っ取り早く探せます。
個人的には、名画の所蔵品ハイライトカテゴリや、アーティスト検索をもう少しわかりやすく検索出来ればいうことなし、といったところでしょうか?
無料ダウンロードはできなかったので本記事では、割愛したのですが、ハイライトカテゴリで著作権のある近代の作品も見ごたえのある作品がありますので、鑑賞してみては如何でしょうか?
ダイレクト検索の際に、下記リンクページの一覧から、アーティスト名をコピペして利用してみてください。
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